日本の選挙
日本では、国政選挙と地方選挙が定期的に、また不定期に実施されており、国民が政治に参加する機会が数多く設けられています。どのくらいの頻度で選挙が行われているのか、その種類とタイミングを見ていきましょう。
1. 国政選挙(衆議院議員総選挙・参議院議員通常選挙)
国政選挙は、日本の政治の方向性を決める重要な選挙です。
- 衆議院議員総選挙:
- 衆議院議員の任期は4年ですが、首相の判断による衆議院解散によって任期満了を待たずに総選挙が行われることがほとんどです。そのため、厳密な4年ごとのサイクルではなく、政治情勢によって開催時期は変動します。
- 過去の傾向を見ると、およそ2~3年に一度のペースで衆議院解散・総選挙が行われています。
- 参議院議員通常選挙:
- 参議院議員の任期は6年ですが、3年ごとに半数が改選されます。そのため、参議院選挙は3年ごとに必ず行われます。
- 衆議院の解散と重なって「衆参同日選挙」となることもありますが、基本的には3年周期で実施されます。
つまり、衆議院と参議院のどちらかの国政選挙は、平均すると1年半~2年に一度程度の頻度で行われていることになります。
2. 地方選挙(知事選挙、都道府県議会議員選挙、市区町村長選挙、市区町村議会議員選挙など)
地方選挙は、住民に身近な地方自治体のリーダーや議員を選ぶ選挙です。
- 統一地方選挙:
- 4年に一度、全国の多くの都道府県知事・都道府県議会議員、市区町村長・市区町村議会議員の選挙が集中して行われます。これは、戦後の地方自治制度発足時の選挙時期に由来しており、おおよそ4年ごとのサイクルで大規模な地方選挙が実施されます。
- 前回の統一地方選挙は2023年でしたので、次回は2027年に行われる予定です。
- それ以外の地方選挙:
- 統一地方選挙の対象外の自治体(首長が任期途中で辞職した場合の補欠選挙、議会の解散に伴う選挙など)では、個別のタイミングで選挙が行われます。そのため、全国各地のどこかしらでは、ほぼ毎月のように何らかの地方選挙が行われているのが実情です。
- 東京都知事選挙のように、統一地方選挙のタイミングとはずれて行われる大規模な地方選挙もあります。
3. その他の選挙(補欠選挙など)
議員の辞職や死去などによって欠員が生じた場合、任期の途中で補欠選挙が行われることがあります。衆議院・参議院、地方議会のいずれでも発生する可能性があり、これらの選挙は不定期に実施されます。
まとめ
- 国政選挙: 平均して1年半~2年に一度の頻度。
- 統一地方選挙: 4年ごとに全国的に大規模な選挙が行われる。
- 個別の地方選挙や補欠選挙: 全国各地では、ほぼ毎月のように何らかの選挙が行われている。
このように、日本全国を見ると、国政選挙や大規模な地方選挙から、個別の小さな選挙まで含めると、非常に高い頻度で国民が政治に関わる機会が提供されていると言えるでしょう。


